長期統計推移グラフとは

長期統計推移グラフは、一つの観測所について、年ごとの気象統計を1976年以降から現在まで並べて確認するためのグラフです。

例えば、最高気温を選ぶと各年の最高気温、真夏日日数を選ぶと各年に真夏日が何日あったかをグラフで確認できます。

「昔と比べて暑い年が増えているか」「猛暑日や熱帯夜の日数がどのように変化しているか」「雨・雪・日照時間などに長期的な変化があるか」といった、過去から現在までの変化を見る場合に利用します。

例:東京観測所の気象データの「長期統計推移グラフ」

基本的な使い方

長期統計推移グラフは、次の順番で見ると分かりやすくなります。

  1. 調べたい観測所のページを開く
    気象ナビTOPや各ランキングから観測所名を選びます。
  2. 「長期統計推移グラフ」まで移動する
    観測所ページ内に長期統計推移グラフがあります。
  3. 調べたい気象項目を選ぶ
    最高気温、降水量、真夏日日数など、見たい項目をクリックします。
  4. 必要に応じて比較地域を選ぶ
    全国平均、都道府県平均、他の観測地点などを追加して比較できます。
  5. 年別線・傾向線を切り替える
    各年の実際の変動を見るか、数年単位の流れを見るかによって表示を切り替えます。

項目や対象地域、線の種類を変更すると、グラフは自動で更新されます。

選べる気象項目

長期統計推移グラフでは、次の項目を切り替えて確認できます。

  • 降水確率
  • 降水量
  • 最高気温
  • 最低気温
  • 平均風速
  • 日照時間
  • 湿度
  • 降雪日数
  • 降雪量
  • 積雪量
  • 真夏日日数
  • 猛暑日日数
  • 酷暑日日数
  • 熱帯夜日数
  • 不快指数

年間傾向統計グラフでは「真夏日確率」などを表示しますが、長期統計推移グラフでは各年の年間日数を表示します。

各項目の数値の意味

長期統計推移グラフは、年ごとのデータを次のように集計して表示しています。

項目 グラフに表示する値
降水確率 その年に降水量が0mmを超えた日の割合(%)
降水量 その年の日降水量の平均値(mm)
最高気温 その年に記録された最高気温(℃)
最低気温 その年に記録された最低気温(℃)
平均風速 その年の日平均風速の平均値(m/s)
日照時間 その年の日照時間の平均値(h)
湿度 その年の湿度の平均値(%)
降雪日数 その年に降雪が観測された日数(日)
降雪量 12月・1月・2月の降雪量の日平均値(cm)
積雪量 12月・1月・2月の積雪量の日平均値(cm)
真夏日日数 その年の日最高気温30℃以上の日数(日)
猛暑日日数 その年の日最高気温35℃以上の日数(日)
酷暑日日数 その年の日最高気温40℃以上の日数(日)
熱帯夜日数 その年の日最低気温25℃以上の日数(日)
不快指数 7月・8月のデータから算出した不快指数の平均値

降水量は年間降水量の合計ではなく、日降水量の平均値です。また、降雪量・積雪量は一年全体ではなく、冬期(12月・1月・2月)の日平均値として表示しています。

真夏日・猛暑日・酷暑日・熱帯夜は年間日数

長期統計推移グラフでは、暑さに関する項目を「確率」ではなく、その年に何日発生したかで表示します。

  • 真夏日日数…日最高気温30℃以上の日数
  • 猛暑日日数…日最高気温35℃以上の日数
  • 酷暑日日数…日最高気温40℃以上の日数
  • 熱帯夜日数…この気象ナビでは日最低気温25℃以上の日数

例えば真夏日日数のグラフを見ると、各年に30℃以上の日が何日あったかを比較できます。気温そのものの変化だけでなく、暑い日が発生する回数の変化を確認できるのが特徴です。

降雪日数・降雪量・積雪量の違い
項目 見方
降雪日数 その年に雪が観測された日数を確認します。
降雪量 冬期(12月・1月・2月)の降雪量の日平均値を確認します。
積雪量 冬期(12月・1月・2月)の積雪量の日平均値を確認します。

「雪が降った日が増えたか」を見る場合は降雪日数、「降る量や積もる量の変化」を見る場合は降雪量・積雪量を見ると分かりやすくなります。

現在の年は昨日までの途中経過

長期統計推移グラフには現在の年も表示されますが、現在年の値は1月1日から昨日までの観測データを集計した途中経過です。

例えば8月に2026年の真夏日日数を見る場合、2026年の数字は年間の最終日数ではなく、昨日までに発生した真夏日の累計です。

降水量や平均風速などの平均値も、その時点までに取得できたデータから算出されています。そのため、現在年と過去の完成した1年間の値を比較するときは、集計期間が異なることに注意してください。

年別線と傾向線の違い
表示 見方
年別線 1976年以降の各年の統計値をそのまま線で結びます。暑い年・寒い年・雨の多い年など、年ごとの変動を確認する場合に向いています。
傾向線 対象年と前後1年の値を使った原則3年平均で表示します。年ごとの大きな上下をならして、長期的な流れを見やすくします。

例えば猛暑日日数は年によって大きく増減することがあります。年別線で各年の違いを確認し、傾向線に切り替えると数年単位で増えているのか、減っているのかを追いやすくなります。

傾向線は、対象年・前年・翌年のうち利用できる値を平均します。1976年や現在年など前後の年がそろわない場合や、欠測がある場合は、利用できる値で計算されます。

他の地域と比較する

長期統計推移グラフでは、現在開いている観測所に加えて、比較する地域を追加できます。

対象地域では、全国平均、都道府県平均、主要な観測地点などを選択できます。比較用の選択欄は2つあり、複数の地域を同じグラフに表示できます。

例えば東京観測所の最高気温や真夏日日数を全国平均と比較したり、東京と札幌など異なる地域の長期変化を同時に確認したりできます。

各地域を同じ条件で並べることで、「全国的な変化なのか」「その地域で特に大きな変化なのか」を考える材料になります。

1976年以降のデータを見るときの注意

長期統計推移グラフは1976年以降のデータを基準にしていますが、すべての観測所・すべての項目に1976年から現在まで連続したデータがあるとは限りません。

観測所の観測開始時期、移転、観測項目の違い、欠測などによって、グラフの途中に値がない年や、比較できる期間が短い場合があります。

特に異なる観測所同士を比較する場合は、表示されている期間や欠測の有無も確認しながらご覧ください。

年間傾向統計と長期統計推移の違い
グラフ 調べられること
年間傾向統計グラフ 1月1日から12月31日までの季節変化。「一年の中でいつ暑いか、雨や雪が多いか」を調べます。
長期統計推移グラフ 1976年以降の年ごとの変化。「昔と比べて気温や真夏日日数などがどう変化したか」を調べます。

横軸が「1月~12月の日付」なのが年間傾向統計、横軸が「1976年~現在の年」なのが長期統計推移です。

年間傾向統計グラフの詳しい見方は、年間傾向統計グラフの見方をご覧ください。

こんな調べ方に使えます
  • 過去と比べて最高気温が高くなっているかを見る
  • 最低気温の長期的な変化を確認する
  • 真夏日・猛暑日・酷暑日の日数の変化を見る
  • 熱帯夜が多い年・少ない年を比較する
  • 降水確率や日降水量の平均値の変化を見る
  • 雪が降る日数や冬期の降雪量・積雪量の変化を見る
  • 日照時間や湿度の長期的な変化を確認する
  • 全国平均や他地域と長期変化を比較する

一つの年だけで判断するのではなく、年別線と傾向線の両方を見ることで、各年のばらつきと長期的な流れを分けて確認できます。

観測所別気象データへ戻る

長期統計推移グラフは、各観測所の詳細ページ内にあります。

観測所ページ全体の見方については、観測所別気象データの見方をご覧ください。

一年の中での季節変化を確認したい場合は、年間傾向統計グラフの見方をご覧ください。

特定の年の日別変化を詳しく確認したい場合は、年別データグラフの見方をご覧ください。

最近の雨や平均気温を過去の同じ時期と比べたい場合は、雨と気温の過去比較の見方をご覧ください。

その観測所で実際に記録された過去最高・過去最低などを確認したい場合は、観測所別過去気象ランキングの見方をご覧ください。

目的・用語からさらに調べる

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