年間傾向統計グラフとは

年間傾向統計グラフは、一つの観測所について、1月1日から12月31日まで気象データがどのように変化するのかを確認するためのグラフです。

1976年以降の過去の観測データから、同じ月日ごとに値を集計しています。

例えば「8月1日」であれば、各年の8月1日の観測データを集計して8月1日の統計値を作り、それを一年分並べてグラフにしています。

そのため、「何月頃から暑くなりやすいか」「雨が多くなりやすい時期はいつか」「真夏日が多くなりやすい時期はいつか」「雪が降りやすい時期はいつか」など、一年の中での季節変化を調べるのに向いています。

例:稚内観測所の気象データの「年間傾向統計グラフ」

基本的な使い方

年間傾向統計グラフは、次の順番で見ると分かりやすくなります。

  1. 調べたい観測所のページを開く
    気象ナビTOPや各ランキングから観測所名を選びます。
  2. 「年間傾向統計グラフ」まで移動する
    観測所ページ内に年間傾向統計グラフがあります。
  3. 調べたい気象項目を選ぶ
    降水量、最高気温、真夏日確率など、見たい項目をクリックします。
  4. 必要に応じて比較地域を選ぶ
    全国平均、都道府県、主要な観測地点などを追加して比較できます。
  5. 日別線・傾向線を切り替える
    細かな日ごとの変化を見るか、全体の流れを見るかによって表示を切り替えます。

項目や対象地域、線の種類を変更すると、グラフは自動で更新されます。

選べる気象項目

年間傾向統計グラフでは、次の項目を切り替えて確認できます。

  • 降水確率
  • 降水量
  • 最高気温
  • 最低気温
  • 平均風速
  • 日照時間
  • 湿度
  • 降雪確率
  • 降雪量
  • 積雪量
  • 真夏日確率
  • 猛暑日確率
  • 酷暑日確率
  • 熱帯夜確率
  • 不快指数

同じ「年間のグラフ」でも、項目によって数値の意味が異なります。

各項目の数値の意味

年間傾向統計グラフは、各月日について過去の観測データを集計しています。主な項目は次のように読みます。

項目 グラフに表示する値
降水確率 その月日に降水量が0mmを超えた年の割合(%)
降水量 その月日の降水量の平均値(mm)
最高気温 その月日に過去に記録された日最高気温の最高値(℃)
最低気温 その月日に過去に記録された日最低気温の最低値(℃)
平均風速 その月日の平均風速の平均値(m/s)
日照時間 その月日の日照時間の平均値(h)
湿度 その月日の湿度の平均値(%)
降雪確率 その月日に降雪があった年の割合(%)
降雪量 その月日の降雪量の平均値(cm)
積雪量 その月日の積雪量の平均値(cm)
真夏日確率 その月日の日最高気温が30℃以上になった年の割合(%)
猛暑日確率 その月日の日最高気温が35℃以上になった年の割合(%)
酷暑日確率 その月日の日最高気温が40℃以上になった年の割合(%)
熱帯夜確率 その月日の日最低気温が25℃以上になった年の割合(%)
不快指数 その月日の不快指数の平均値

特に最高気温・最低気温は平均値ではありません。「最高気温」は各月日の過去最高値、「最低気温」は各月日の過去最低値として表示されます。

真夏日・猛暑日・酷暑日・熱帯夜の確率を見る

年間傾向統計グラフでは、真夏日・猛暑日・酷暑日・熱帯夜を年間日数ではなく、各月日の出現確率として表示します。

例えば、ある観測所の「8月1日」の真夏日確率が80%であれば、過去の観測年の8月1日のうち、日最高気温が30℃以上になった割合が80%だったことを表します。

  • 真夏日…日最高気温30℃以上
  • 猛暑日…日最高気温35℃以上
  • 酷暑日…日最高気温40℃以上
  • 熱帯夜…この気象ナビでは日最低気温25℃以上の日

「一年で何日あるか」を調べる長期統計推移グラフとは、数字の意味が異なるため注意してください。

降雪確率の見方

降雪確率も、各月日について過去の観測年に降雪があった割合を表示します。

例えば「1月15日の降雪確率」が高ければ、その地域では過去の1月15日に雪が観測された年が多かったことを表します。

降雪量や積雪量を選ぶと、確率ではなく、その月日の過去データから求めた平均値を確認できます。

日別線と傾向線の違い
表示 見方
日別線 1月1日から12月31日まで、各月日の統計値をそのまま線で結びます。日ごとの細かな上下を確認したい場合に向いています。
傾向線 各日について、前3日・当日・後3日の最大7日間の有効な値を平均して表示します。細かな上下をならして、季節全体の流れを見たい場合に向いています。

例えば気温では、日別線を見ると日付ごとの細かな変化が分かり、傾向線に切り替えると春から夏に向かって気温が上がり、秋から冬に向かって下がる流れを追いやすくなります。

傾向線の計算では、データがない日は平均の対象から除き、利用できる値で計算します。

他の地域と比較する

年間傾向統計グラフでは、現在開いている観測所の線に加えて、比較する地域を追加できます。

対象地域では、全国平均、都道府県平均、主要な観測地点などを選択できます。比較用の選択欄は2つあり、複数の線を同じグラフに表示できます。

例えば稚内観測所を見ながら全国平均や札幌を追加すると、「同じ時期でもどのくらい気温差があるか」「雪の出現時期がどのように違うか」などを比較できます。

一つの地域だけを見るより、比較対象を入れることで地域ごとの季節の進み方の違いが分かりやすくなります。

1976年以降の同月同日データを集計

年間傾向統計の元データは、1976年以降について、同じ月日の観測値を集計して作成しています。

ただし、すべての観測所に1976年からのデータがそろっているわけではありません。観測開始時期や欠測などにより、実際に集計される年数は観測所や項目によって異なります。

各月日の統計値は、対象となる有効なデータが5件以上ある場合に算出します。十分なデータがない項目は、値が表示されない場合があります。

そのため、異なる観測所を比較する場合は、観測期間や欠測の違いがあることも考慮してご覧ください。

年間傾向統計と長期統計推移の違い
グラフ 調べられること
年間傾向統計グラフ 1月から12月までの季節変化。「一年の中でいつ暑いか、雨や雪が多いか」を調べる。
長期統計推移グラフ 1976年以降の年ごとの変化。「昔と比べて気温や真夏日日数などがどう変化したか」を調べる。

横軸が「1月~12月の日付」なのが年間傾向統計、横軸が「1976年~現在の年」なのが長期統計推移と考えると分かりやすくなります。

こんな調べ方に使えます
  • その地域で気温が上がり始める時期を調べる
  • 最高気温が高くなりやすい時期を調べる
  • 梅雨や秋雨など、雨が多くなりやすい時期を確認する
  • 真夏日・猛暑日・酷暑日が出やすい時期を比較する
  • 熱帯夜が出やすい時期を調べる
  • 雪が降り始める時期や、降雪・積雪が多い時期を見る
  • 日照時間や湿度の季節変化を確認する
  • 全国平均や他地域と季節の進み方を比較する

年間傾向統計は、特定の年の天気を見るためではなく、その地域で例年どの時期にどのような気象になりやすいかを確認するための統計として利用できます。

観測所別気象データへ戻る

年間傾向統計グラフは、各観測所の詳細ページ内にあります。

観測所ページ全体の見方については、観測所別気象データの見方をご覧ください。

長期的な年ごとの変化を確認したい場合は、長期統計推移グラフの見方をご覧ください。

特定の年の日別変化を確認したい場合は、年別データグラフの見方をご覧ください。

最近の雨や平均気温を過去の同じ時期と比べたい場合は、雨と気温の過去比較の見方をご覧ください。

地域ごとの気候傾向をランキングで比較したい場合は、気候統計ランキングの使い方をご覧ください。

目的・用語からさらに調べる

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